日本の伝統的な芸能を鑑賞する事は、日本人としての原点ですが、若い世代の方からは『古めかしい』とか『解りにくい』という声を多く聞きます。しかし、日本の文化を知る上で、受け継がれてきた伝承芸能に出会い触れ合う事は、とても有意義な出来事です。そこで、初めて古典芸能鑑賞をする皆さんにも楽しんでいただくために、次のようなご提案を致します。
緩急のバランスに富んだプログラム構成。
落語家は寄席・放送関係・学校公演でキャリアを積んだ出演者を厳選。理解を深めていただくための解説コーナー・ワークショップコーナー。(生徒参加コーナー)を盛り込み構成。
江戸落語と上方落語の違いを楽しみながら、理解していただける工夫。笑いを交えて東西文化の比較をご覧頂きます。
豊富なメニューの寄席鑑賞案から選べるプラン。
「創」の『古典芸能鑑賞会』は、体験型鑑賞を特徴としています。
落語教室:落語はイメージする芸術です。落語家必携の扇子、手ぬぐいを使って、お蕎麦を食べたり、庭木を剪定する仕草をご指導・体験していただきます。
寄席囃子教室:普段は舞台の上に上がらない囃子方の奮闘をご覧になっていただいた上で体験していただきます。
また公演の特徴のひとつとして、楽しみながら文化の比較を学べます。
江戸落語はお座敷芸から発展した落語で、上方落語は大道芸から発展した落語です。その始まりの違いがその後の落語のスタイルに大きな影響を及ぼしている事を 笑いを交えながら解説します。
古典芸能は大人が出会いをセッティングしないと、子どもたちの意思で鑑賞する事のない分野です。多感な年齢の時期での出会いは、後の職業選択にも影響を及ぼす大切なトピックスです。是非とも、日本の伝承文化を継承し、奮闘している人々の情熱を感じ取っていただければ幸いです。
[江戸の笑い・室町の笑い]
狂言の起源は室町時代の京都まで遡るといわれています。対して、落語は江戸時代 大衆文化が大きく花開いた時代に生まれたと言われています。
室町時代から脈々と続いてきた一子相伝の伝承芸術『狂言』。
その時 その場の観客との共有空間で作り上げられる一過性の芸術『落語』二つの笑いの質の違いと面白さを体感していただけるプランをご覧になっていただきます。